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むさしの学園、フリーマーケットに出る

 

 2008年8月31日、むさしの学園のメンバーで、フリーマーケット(以下フリマ)に出店しました。その一部始終と、結果報告・感想です。

 

「実録・フリマ一部始終」

 

【すべてのはじまり】
 最近、むさしの学園内に新たな部門が設けられました。高校生年齢以上の人の居場所「若者広場」です。今のところ、主にむさしの学園を卒業した高校生で構成されていて、「親サロン」の皆さんが運営、現場にはむさしの学園のスタッフが常駐しています。
 そんな若者広場の当初からの企画案が、フリマでした。モノを売って一仕事という体験、そのうえリスクもなく、これはいいじゃないかと、スタッフと親の間ではわりと好評。その後、志木に塾を構えて幾星霜・望月代表の探査力がモノをいい、今回の企画に格好のフリマ情報が発見されます。すなわち、志木「いろは商店会」のお祭り「いろは市」におけるイベントで、フリマが開催されるということでした。さて、当の高校生諸君は、まあよかろう、この企画乗ってみるかと、早々、準備段階からの参加となりました。
 こうして我々の夏を締めくくる「フリマ・イン・月末」プロジェクトがスタートしたのでした。
【コサージュはいくらで売る】
 フリマ開催前日、高校生、親、スタッフが、むさしの学園に集まりました。いよいよ明日はフリマ出店の日。最終的な準備のために結集したのです。
 大人も子どももアイデアを出し合っての、商品確認・値札付け。いろいろな命題がありました。「コサージュはいくらで売る」「この商品の溝の汚れを落とせる細長いアイテムはないか!?」「ハンカチは箱から出すべきか、出さざるべきか、それが問題だ…」「パズルは全ピースあるか要確認パズル大会2008」などなど。
 そして、高校生たちの尽力で、インパクト&キャッチーだと考えられる「NPOむさしの学園」という幟を作成。「若者広場」も入れてはどうかとスタッフの私は提案するも、自らを若者と規定するのはかっこ悪いと、これは却下されました(あらら、名前を変えるべき?)。
 なお、この最終準備以前に、フリマ主催者側とのやりとり、必要なものの用意、搬送の段取りなど、さまざまな下準備の多くは、親の皆さんの協力で成功したものです。商品も、学園に足を運んでもってきてくださったものです。手ごろな分量でしたよ。
【いよいよ当日、いざ出店】
 8月31日の日中は、誰もが雨天を予想していたなかでの、奇跡的な晴天でした。絶好のフリマ日和だったのです!(暑いけど)。むさしの学園が獲得したブースに行ってみると、道路をはさんだ向こう側に特設ライブ会場があるという、フェスタ感溢れる場所でした。
 店には10人ほどの人が参加しました。この日までにフリマ情報を知って、興味をもった「むさしの学園」生徒も2人参加してくれました。
 店をセッティングし始めるやいなや、お客さんが押し寄せます。想定内ですが、あせります。大変いそがしい。子どもたちも代金を受け取ったり、袋に入れたり、配置替えをしたり、モノをとってくれたりと、大活躍でした。しばらくすると来客数も落ち着き、希望者は他のブースやイベントを見て回ったりもしました。
 今回は、当初より、とにかく売っちゃう路線でいこうと決めていたので、値段は途中で少しずつ下げました。「皆さん、そろそろ発動しますか?百均を!!」「やりやしょう!!」といった具合です。
 そして、閉店のときを迎え、後片付けの段となりました。このとき、素晴らしいことに、誰もが率先して荷物を持ったため、結構すみやかに去っていくことが出来ました。
 3点ほど残して、ほぼ完売でした。天晴れ!

「結果報告・感想」
 「若者広場」の主たるメンバーは、現在のところ、むさしの学園を卒業した高校生です。休日や放課後に、むさしの学園でのんびりと過ごしたりしています。しかしながら、そればかりでは退屈な部分もあると考えられます。そこで、せっかくなので何かにチャレンジできるような企画がときどきあるというのも、張りがあってよいし、有意義であろうと考えられました。今回のフリマはそのような企画の一つであり、参加する子どもたちが何かしら達成感を得られるよう配慮したいという方針でした。そのうえで、メンバーの様子を考慮してみると、あまりハードルを高く設けるのは避け、体験をすることそのものを目的視するようなかたちが望ましいと考えられました。すなわち、準備・当日ともに何かしらの担うべき役割を設定し、売り上げは度外視で、安くても売ればそれでよいという方針に決めたのでした。
 結果として、これらの大まかな方針は満たされるものになったと考えられます。まず、準備段階では、「フリマなんて楽しいか?」という感じのメンバーもいましたが、先のパラグラフで述べたようなことを正直に言ったり、こちらがフリマの準備をしているうちに、わりと、まあやってみるかという感じになってきたメンバーもいました。最終的な準備の日に参加した人は皆何かしらの役割を果たしていました。また、当日参加できないメンバーも、値札などの買出しや、幟の作成に参加していました。そして、出店当日参加した人は皆、程度の差はあれども、協力してモノを売るということになんらかのかたちで関与できていました。絶妙な値段交渉をする人もいれば、ブースのうしろのほうに控えているけど、店の様子を気にしたり、モノをとってくれたりする人もいるといったかたちでした。片付けるときも、親たちが率先して荷物を持っている様子であるせいか、メンバーもちゃんと荷物を持って活躍していました。安くても売るという方針を守り、結果的にほぼ完売となったので、この面の達成は誰にも明白でした。体験する・売るという方針は達成され、メンバーはそのプロセスに関与できたわけです。
 最後に、感想を二言三言。ゆるやかなフリマであったけれど、下準備は結構手間なものだと思いました(皆さんご苦労様でした)。ただし、前日の商品確認などの準備はとても楽しいです。よく笑いました。こうして考えてみると、メンバーも親もスタッフも、わりあい適材適所の役割分担だったように思えます。あと、こういう企画によって、むさしの学園で過ごすことが、より味わい深くなれば素敵です。

 


「ひと塾」が開講!

 

 

 

 20年1月から学園卒業生及び学園生徒の保護者を中心に「親サロン」を毎月一度開催してきました。その課程の中で「若者たちの居場所」づくりをしようという機運が盛り上がってきました。その結果として「ひと塾」が発足しました。下記の文章は7月23日の親サロンにおいて「ひと塾」発足を呼びかけた時のチラシです。

 

 

「ひと塾」を創りましょう!

 

〜「ひと塾」への憧れ〜

 

 人たちが集い、語り合い、活動し、癒しを感受できる場所。生きていくために時として必要になる「道の駅」。「ひと」はあらゆる場面、あらゆる時間において、様々な形で「進化」していますが、進化に必要な内的エネルギーを吸収できる空間。そんなイメージを念頭に置きながら世話人たちが熟慮に熟慮を重ねてできたのが「ひと塾」なのです。
 「ひと塾」では下記のような内容の「若者サロン」、「親サロン」を開設し、可能なら隔月に会報を発刊したいと考えています。事務局を「NPO法人フリースクールむさしの学園内」に置きます。事務局活動は親サロン参加者の有志とむさしの学園スタッフが行います。
 「ひと塾」は内容的に現在は白紙に近い状態です。決まった形もマニュアルもありません。「ひと塾」に関わる皆で育み、創出していく「みんなの居場所」、これから皆さんが創造していく「塾」です。数年後、どんな塾に育っていくのか想像もつきませんが、紆余曲折あり、失敗あり、頓挫ありを心に銘記し、進化していくことができれば嬉しいです。
 特に、若者サロンでは8月〜10月を準備期間として色々な試みに取り組んでいく予定です。

 

「ひと塾」世話人  関・中村・原
連絡先 048―487−0006

 

 

若者サロン  

・対象:義務教育終了した20歳前後を中心とした若者
・日時:第一、第三、第四、(第五)の土曜日(1時〜5時)
・活動:若者の居場所作り

<サッカー・ゲーム・カラオケ・バトミントン・鍋パーティ・ハイキング等>
学習支援・技能スキルアップ支援・就職支援・仕事場の創出・フリーマーケット参加・仕事場見学・仕事経験・農園づくり・パソコン教室・陶芸ほか

 

親サロン  

・対象:

親たち<学園関係者以外の方もOK。現在も参加しています>

 

・日時:

第三日曜日(2時30分〜5時30分)

 

・活動:

親たちの居場所・自己啓発・他者への支援・イベント企画・若者サロン&むさしの学園支援

⇒⇒「若者サロン」・「むさしの学園祭り」支援・・・ひと塾全体として

 

 ひ と 塾 の 会 費

●家族会員
・学園及びまなび生徒の保護者以外の家族
  年会費:24,000円
・学園及びまなび生徒の保護者
  <年会費は無料:学園が負担します>

●個人会員
  年会費:6,000円
  (親サロンのみの会員)<一家族単位>
  ・会員以外の参加費 初回は無料 二回目以降は1,000円(一人一回につき)

 

 

20年度の活動日は下記のとおりです。

 

若者サロン

8月 2日(土) 13時〜17時  内容<23日の活動の企画会議・居場所>
8月23日(土) 13時〜17時  内容<体育館で遊ぼう!!>
8月30日(土) 13時〜17時  内容<フリーマーケット準備>
9月31日(日) 13時〜17時  内容<フリーマーケット参加(いろは市)>
9月 6日(土) 13時〜17時  内容<居場所づくり>
9月20日(土) 13時〜17時  内容<企画会議>
9月27日(土) 13時〜17時  内容<企画会議>

 

親サロン

 1月20日・2月9日・3月16日・4月20日・5月18日・6月15日・7月19日実施
 8月24日(日) 14:30〜17:30  新座ほっとプラザ
10月 5日(日) 14:30〜17:30  新座ほっとプラザ


学園代表の活動報告(6月〜9月)

 

6月12日(木)

埼玉県 若者自立支援連携会議 

7月 4日(金)

埼玉県 第二回非行立ち直り支援協議会

7月22日(火)

埼玉県 平成20年度 NPOと市町村との協働アイディア提案会

7月31日(木)

埼玉県 平成20年度 ホームレス総合相談推進委員会

8月27日(水) 和光市 和光市市民活動支援事業補助金審査委員会支援制度検討会
9月11日(木) 埼玉県 平成20年度第一回児童生徒の登校支援会議
9月12日(金) 埼玉県 第三回非行立ち直り支援協議会


第九回 公務員塾 開催

9月28日(日)

対象 公務員限定

 

クリックするとチラシを表示します。


心の相談室 コ・ラ・ボ 開催予定

 

 毎月行われている「心の相談室コ・ラ・ボ」相談者が多く、翌月回しになる場合があり、ご迷惑をおかけしています。申し訳ありません。お早目のご予約をお願い致します。


 9月13日(土) ふれあいプラザ(まるい志木店8F会議室)
10月 4日(土) ふれあいプラザ(まるい志木店8F会議室)
11月 1日(土) ふれあいプラザ(まるい志木店8F会議室)
12月13日(土) ふれあいプラザ(まるい志木店8F会議室)
 1月10日(土) ふれあいプラザ(まるい志木店8F会議室)

クリックするとチラシを表示します。