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<第二回・親による親たちの集い>


「親たちが語る・親たちが語り合う」

 

 

 2月7日(日)、「第二回・親による親たちの集い」を開催しました。今回は、不登校・発達障害・高校中退・非行・ひきこもりといった子育ての課題に直面し、悩みを抱えた親たちが集まり、語り、語り合いました。
 第一部では、「ひと塾」のメンバーを中心に、子どもの不登校や非行を「今・まさに」経験している親たちがパネラーとなり、第二部では集まった親たちがグループに分かれ、話し合い・語り合いを行いました。目の前の子どもが、不登校や非行といった課題を抱えた時、親たちは何を感じたのか。親自身の戸惑いや葛藤、親と子の対立…。生身の体験談には、「子どもの問題に悩まされる親」から、「自分自身が課題と向かい合う親」へと、親自身の気持ちの軸が変化していった過程が在りました。
 パネラーの一人に、非行に走った息子を見守り続けてきたお母さんがいました。「息子がこうなったのは、息子が生まれたせい。息子が生まれたのは、私がお父さんと結婚したせい。私が結婚したのは、私が生まれたせい…。自分で自分を殺してしまおう、消してしまおうと考えていた。」そう、彼女は言います。また、別のお母さんは、大変な状況を抱えた家庭の中で子どもに淋しい思いをさせてしまった事、そんな自分を責める気持ち…その苦しみも、泣き笑いで語りました。あるお父さんからは、夫婦が別々の方向を見ながら子どもをどうにかしようと苦しみ、折り合っていった過程が語られました。「こうしていれば」と言う後悔。「子どもが、この先の未来が、見えない」と言う不安。悩みの途中に在る自分自身を、時に涙、時に笑いで、それぞれのお父さん・お母さんが言葉にしたのでした。
 それぞれの家庭、それぞれの子どもが抱える状況は全く異なっているのに、そこで親が感じた気持ち…悩みや苦しみや悲しみや不安…は、どこかで繋がっているのでした。「私と同じ…」そんな涙が、いつしか会場を満たしていました。
 親は、子どもの前で、いつも「親」であろうと必死なのではないでしょうか。親だって一人の人間であるのに、あるべき「親」を演じ続けることは容易ではありません。子どもという、自分とは別の人間に相対して、親だって混乱して当然。なのに、周囲からは「ご両親がしっかりなさって」などと追い討ちをかける声が聞こえてきそうです。
 この日、他者の話を聴きつつ流れた涙、自らを語りつつ流れた涙、それはとても尊いものだったと思います。「親」ではなく、一人の「ひと」として、不安や弱さを語れる事。「親」の仮面を束の間外し、自分自身と向き合える事。辛いし悩むし迷ってしまう、一人の「ひと」としての自分を表現できる場がどこかに在る事。
 弱さも迷いもひっくるめた自分を、自分の声を、大事にする事が、子どもと向き合う第一歩なのだと今改めて感じます。「親たちの集い」は、「親はこうあるべき」と自分にかけた呪縛を一人ひとりが解いて、自身を見つめる事ができる場。親たちの、親たちによる、親たちのための集いの場なのです。そして「親サロン」もまた、そんな場である、在りたい、もっともっとそうなりたいと、強く思うのです。(柴田)

2月7日


<ひと息>

むさしのアレコレ

 今回は、学園でボランティアスタッフとして働いている「神谷さん」に原稿依頼。事務や掃除の手伝いと、私はいつも彼女に助けられています。  
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 神谷 麻友美です。
 むさしの学園のボランティアスタッフで、主に教材づくりや事務補助などをしています。要するに秘書のような裏方に等しいと思います。
 2005年に学園に来て、昔は遊びに来ていましたが、私がその当時Word・Excelなどの勉強をしていたということで、事務補助の仕事をするようになり現在に至ります。生徒とかかわることがほかのスタッフに比べて少ないですが、少しでも生徒たちの力になれれば幸いです。
 初めて学園に来たころに比べ、ずいぶん雰囲気が変わったと感じています。例えばクリスマス会に関して昔は学園でお茶会程度のものだったのが、去年は場所を借りて生徒自身が楽器演奏や歌を歌い、自ら進んで自己表現が出来るようになりうれしく思います。あと、フリーマーケットもBBQ大会もフットサル大会すらなかった頃と比較するとこんなに変わったのかと、日々の変化にただただ驚くばかりです。それと同時に活気づいたと思います。
 私は今のポジションにとても満足しています。以前から心がけていることは、前にも書いたとおり「私は裏方である」ということです。主役は生徒たちです。その考えは変わることはありません。
 最後になりましたが、生徒の皆様、保護者の皆様、学園スタッフの皆様、大学院生の皆様、私も今まで以上にベストを尽くし頑張ります。今後ともよろしくお願い致します。


 


埼玉:県南西部NPO連絡会イベント


つながるつながり「新しい地域力の創出」

2月6日


非行立直り交流会


「非行・不登校の子どもと向き合う」

2月20日


 富士見市のイベント


「NPO団体交流会」(富士見市)

 

詳しくは、こちらをクリックしてください。

 


 三芳町のイベント

三芳町協働のまちづくり公開学習会

 

詳しくは、こちらをクリックしてください。

 


 代表・望月の対外的活動


21年12月〜22年2月

 


21年12月
11日:公務員塾打ち合わせ
13日:親サロン
17日:ひきこもり支援連絡会(埼玉県)
19日:こころの相談室コ・ラ・ボ
20日:ひと塾「クリスマスコンサート」

22年
1月

8日(金)県教委生徒指導課職員ヒアリング(学園)
12日(火)富士見市職員ヒアリング(学園)・和光市職員ヒアリング(学園)
15日(金)県南西部NPO連絡会運営委員会
16日(土)心の相談室コ・ラ・ボ
17日(日)親サロン
18日(月)冨岡朝霞市長と話し合い
28日(木)第四回「地域ブランド商品の開発・販路開拓による地域づくり推進事業」実行委員会

2月

1日(月)第四回「非行立ち直り支援協議会」
6日(土)県南西部NPO連絡会イベント「つながるつながり〜新しい地域力の創出〜」
7日(日)「親による、親のための集い」(主催:コ・ラ・ボ埼玉 後援:埼玉県)
8日(月)登校支援会議(埼玉県教育委員会)
13日(土)心の相談室「コ・ラ・ボ」
16日(火)埼玉県ホームレス総合相談協議会
20日(土)非行立直り交流会「非行・不登校の子どもと向き合って」(埼玉県)
24日(水)和光市懇話会
26日(金)埼玉県県南西部NPO連絡会運営員会
27日(土)第十二回公務員塾「国の事業仕分けを通じて公務員の仕事を考える」
28日(日)親サロン